入団式・フライアップ式・巣立ち式(4月18日)


ガールスカウト東京都第178団では、2021年度入団式・フライアップ式・巣立ち式を、4月18日に行いました。

感染対策のため、100人以上収容できる会場の半数50人以下、という人数制限をしたり、巣立ち式を迎えたスカウトが北海道からZoomを使って遠隔参加をしたりと、工夫をしながらのセレモニー。

今までに経験のない事ばかりで運営も準備も大変でしたが、久しぶりに全員で顔を合わせた子ども達の嬉しそうな顔を見て、みんなが喜びをかみしめた式でした。

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入団式は、まず178団の団旗入場から始まります。

例年の入団式では、「団旗に向かって礼」のあと、「やくそく」の唱和、「やくそくの歌」の歌唱、と続くのですが、今年度は感染対策のため、歌は取りやめてCD音源を会場に流しました。

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今年度の入団者はブラウニーが3名、ジュニアが1名の合計4名です。

それぞれ「やくそく」の唱和を行って、リーダーからチーフをつけてもらいました。

緊張しながらも三本の指を立てて「やくそく」をしっかり唱和することができました。

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ブラウニーからジュニアへのフライアップ式。


ブラウニーの赤いチーフを外して、ジュニアの茶色チーフへ。

今年からテント建ての練習を一緒にやりましょうね!

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今年度はレンジャー2人が巣立ちました。

テンダーから178団に入団し、この春、北海道の大学に入学したレンジャーは、札幌からZoomで巣立ち式に参加しました。

巣立った2人の言葉を別の記事で紹介しますが、本人もリーダー達も感無量の巣立ち式でした。

前年度の9月の入団式から半年、ガールスカウト東京都第178団は、ようやく4月に入団式を行うことができました。

この一年間のみんなの思いや、なんとか活動をしていこうという創意工夫を結集したような入団式。

結果的に、今までで一番思い出に残る入団式だったかもしれません。

まだまだ続くコロナ禍の中でも、「そなえよつねに」の精神を忘れず、いま自分がいる場所で、いま自分ができることをやっていこう。という決意を新たにしたセレモニーでした。

178団を巣立ちしたスカウトの言葉


【巣立ちの言葉】

ガールスカウト東京都第178団 小田千尋

私のことをご存じない方も多いかと思うので、簡単に自己紹介をしたいと思います。

私がガールスカウトを始めたのは小学校2年生の6月でした。母に勧められて始めたのがきっかけだったと思います。

そこから3回フライアップし、途中で休団を2回しつつも、なんとか約11年間のスカウト活動を続けてこられました。

私が10年以上もガールを続けてこられた最大の理由は、「学校では経験できないことがガールではできたから」だと思います。

小学生のころから、世界の貧困や紛争、男女の格差など、とてもスケールの大きいことを勉強できました。
同時に、野外活動では心も体も強くなれたと思います。
ただ、私は正直なところ野外活動が好きではありませんでした。すごく不便の多い生活だし、汚れるし、体力的にもきついことが多いです。
今流行りの、おしゃれキャンプみたいなものとは全く違います。
でも、そういった厳しい環境だからこそ、勉強できたことは多くあります。
なにより、困ったことがあったら助けてくれる友達がいる、と、気づくことができました。

高校3年生の文化祭準備の時、ガールで得た技術が役立ったことがありました。
椅子に看板を括りつける仕事があったのですが、私が担当したところだけ桁違いに紐がきつく、壊れにくかったのです。
おかげで、私は周囲の人から尊敬のまなざしを向けられることができました。
ロープ結びを鍛えてくださったリーダーの皆さん、ありがとうございました。

私は今、大学で法律や政治について勉強しているのですが、ガールで学んだことが生きている場面は多いと思います。
ガールでは、高学年になればなるほど自分でやりたいこと、調べたいことを見つけて活動しなければいけません。
そういうところが、ガールと大学は似ていると思います。
大学は研究機関なので、今の社会を少しでも良くするために学生は勉強しています。
その問題解決のための「考える力」をガールでは身につけられると思います。

リーダーの皆さん、今まで本当にありがとうございました。
たくさんのことを教えてもらって、少しは大人になれたと思います。

スカウトの皆さんは、ガールをできる限り続けてください。
なにごとも続けることはいいことでもあるし、大変なことでもあります。
続けることで成長できることは絶対にあります。

私はこれから、リーダーの側でガールスカウトを続けていくことになりますが、178団の皆さん、これからもよろしくお願いします。

巣立ちしたスカウト保護者からの手紙


178団の皆さまへ

リーダーの方々はじめ皆さま、ご無沙汰しております。

テンダーフットからお世話になった穂乃歌が卒団の日を迎え、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

テンダーの穂乃歌がブラウニーと一緒に東京タワーへ行ったり、夏キャンプではリーダーからOKをいただくまで鍋を洗ったり、高尾まで6年生の集いで出かけ、他の団のスカウトと交流したり、何回スカウト弁当をにぎったのかなぁ…。

本当に懐かしく、胸にこみあげてくる思いがあります。

ガールに入り、本当にたくさんの方と出会い、刺激を受け、温かく受け入れていただき、思春期の難しい時期を、13年という長い間、親子共々支えていただきました。

ありがとうございました。

次のステージへ歩み出した娘、今後も何かのおりには交流できることがあれば嬉しいと思います。

スカウトの皆さん、続けてください。自分のペースでいいのです。

これからも178団のご活躍をかげながら応援させていただきます。お元気で!

178団を巣立って北海道の大学に進学した鈴木穂乃歌さん。夢は「自分の牧場を持つ」ことです!